圧倒的睡眠欲求

この記事は人間が書いています

虚偽日記、2018

夏が近づいてきたので、過去に書いた日記を再掲します。


経緯
あまりに自堕落な一日の過ごし方をしてしまい虚しくなってきたので今日から虚偽の夏休みの日記をつけます


8/12(日) 公園のベンチで、潰れた蝉を見ながらかき氷を食べた。食べるのがとろいので後半は青くてやたら甘い液体を飲むはめになってしまい、嫌になってこっそり潰れた蝉にプレゼントした。

8/13(月) 朝早ければ人が少ないと期待して、朝から十年ぶりくらいに緑地公園のプールに行った。私が朝だと見なしている時間帯はさして早くもなかったようで、ちびっこたちが我が物顔ではしゃぎ回っていた。流れるプールでしばらく流されてすぐ帰った。

8/14(火) 大人の花火大会と称して線香花火を燃やした。国産の高級なやつもちょっとだけ燃やした。地面と垂直ではなく斜め45度くらいが一番長持ちするというのは本当だろうか、試したけど常に手先が震えているのかあまり差はわからなかった。

8/15(水) 窓際で本を読んでいると、ふと煙草の匂いがした。うちに煙草を吸う人はいないし、外に人の気配もなかったのに。なんとなく私が子供の時に亡くなったおじいちゃんの事を思い出した。

8/16(木) 大きなスイカを丸々一玉もらった。つやつやで綺麗だ。うちでスイカを好んで食べるのは私だけなので、本気を出さなければいけない。これからみずみずしい日々が始まる。ちなみに塩はかける派。

8/17(金) 涼しい日だったので久しぶりに日中に散歩をした。犬もたくさん散歩していた。どうして犬はあんなに嬉しそうな顔をして歩けるのだろうか。見習いたい。

8/18(土) 早起きして古本屋で2冊本を買い、そのまま喫茶店に入ってアイスコーヒーを頼み、読書をした。ちょっとした背伸びである。1冊は面白かったけど、もうひとつはあんまり好みではなかった。

8/19(日) 風が気持ちよかったので昼寝をしたら変な夢を見て飛び起きた。あまりよく覚えていないけど、くまのぬいぐるみたちが山奥の小屋でサバトをひらいていて、「ぽ ふぴる まむほふへ」などと謎の言語で話をしているのを隠れて聞いていて洗脳されそうになる夢だった。

8/20(月) せっかく数年ぶりに学校指定以外の水着があるのだからと遠いプールに行き、狂ったようにウォータースライダーに乗った。えっちらおっちら階段を登り一瞬で滑り落ちる行為を繰り返し続け、人生がなんのためにあるのかわからなくなってきた。

8/21(火) 突然晴れているのに雨が激しく降ったので楽しくなって外に出た。びしょびしょになった。すぐ止んで虹が出た。ちょっと鼻がつまっているので、もしかすると風邪を引いたかもしれない。

8/22(水) 案の定熱が出た。幸い微熱だったので漫画を高層ビルのように枕元に積んで延々読んだ。一回崩壊してえらいめにあった。

8/24(金) 無事全快。昨日の話はだいたい一昨日と同じなので割愛。友達に呼び出され、何故か缶ビール片手に夜の河川敷を歩いた。秋の気配はどこへやら、とにかくあつい。


この日記はすべてフィクションです。記載している登場人物は現実とは一切関係ありません。